月: 2020年10月

  • ドイツで出産:誰も教えてくれない産後の痛み

    ドイツで出産:誰も教えてくれない産後の痛み

    今回はドイツは関係ないのですが、産む前に知りたかった産後の痛みについて書きます。

    出産の痛み

    長男を出産する前、未知の体験である陣痛・出産がどんな痛みになのか少しでも心の準備をしておきたくて色々調べました。

    痛みについて調べると出産を経験した方々のたくさんの事例が溢れているんですね。

    例えば・・・

    • 生理痛の何百倍もの強い子宮の痛み
    • 腰のあたりを思いっきり殴られる感じ
    • 裂けた会陰がチクチクして座るのがつらい 等

    主に子宮や会陰の痛みの報告がメインでした。なのでたくさんのお母さんたちの過去の報告例のおかげで私もなんとなくイメージして出産に挑むことができました。

     

    聞いてないよ!産後の痛み その1

    ですが第一子の出産後、これらの痛みとは別の謎の痛みに襲われました。

    寝返りをうつだけで、いや、むしろ少し体勢を変えるだけのわずかな動きで全身悲鳴を上げるレベルの猛烈な痛みです。

    それは全身筋肉痛!特に腕や背中、腹筋などの上半身全体が痛い!

    長時間の陣痛に耐える為に身体を支えたり、いきむ時に必死に手すりにつかまっていた為に、普段使わない筋肉まで総動員してしまったみたいです。

    ベットから起き上がるのも、息子を抱きあげるのも、授乳するのも、トイレに腰を降ろす&立ち上がる、もう日常のすべてが激痛。

    持参した1.5Lの炭酸水を持ち上げて水を飲む、普段当たり前にしていることですら、修行の様でした。(大は小を兼ねるなんてこと考えず、小さいペットボトルを数本持参すればよかった・・・。そもそも病院にお水あったんですけどね。ドイツの病院に持参したほうがいいものはまた別にまとめたいと思います。)

    完全母子同室だったので、2、3時間毎にオムツ替え&授乳をしなければなりません。ベットから立ち上がる→息子を抱き上げてオムツ替え→ベットで体制を整えて授乳→またベビーベットに寝かせる→自分が横になる。この一連の動きのすべてが痛い。あまりの痛みにこれが筋肉痛だとしばらく気付きませんでした。

     

    聞いてないよ!産後の痛み その2

    そしてもう一つの痛みが産後の目の痛みです。

    私はいきむ時に目を閉じていました。助産師さんが「目をあけて~」って言ってた様な気がしないでもないのですが、それどころじゃなく、目を開けるパワーなど残っていなかったのです。それよりも今こんな必死な時に目を開けなきゃいけないのって心の中で毒づいてしまっていました。

    歯でいうところの「食いしばる」という表現なんですが、目だとなんて言うんでしょうかね?

    ですが、これが大失敗。しかも初産だったのでうまくいきめず何度もいきむ度に目を思いっきり閉じていた私。

    このせいで目の周りの毛細血管が損傷してしまったらしく、しばらくは目がショボショボ見えにくかったです。人によっては毛細血管が切れると顔にシミができる方もいらっしゃるみたいですね。

     

    出産する前に誰かに教えてほしかった

    産前の私は、「出産は『お腹を痛めて産む』っていうくらいだし、きっと子宮から会陰周辺の痛みだろうな』と思っていました。なので他の部位にも産後に痛みが発症するなんて考え付きもしていませんでした。

    産後すぐから赤ちゃんを抱っこしなければならないし常に腕がプルプルでした。

    入院時に看護師さんに相談しても、上半身は出産とは直接関係ないと思ったのかスルーされるし、でも出産なんて初めてだし、この痛みがなんの痛みかわからず病室でとっても不安になりました。

    目だって理由がわかっていれば「開けて」って言う助産師さんのアドバイスに素直に従えていたかもしれません。

     

    次男の出産は気持ちが楽に

    私は次男の時は長男の時の経験を踏まえて、可能な限り全身筋肉痛にならないように意識した出産スタイルに変えました。またかわいい我が子の姿を産後すぐから目に焼き付けたいから目も絶対に閉じないぞ!心に誓って挑みました。

    全身の筋肉痛はもしかしたら二人目の出産だし陣痛も短かったからかもしれないですが、ほぼなかったです。これでもかって目を見開いての出産だったので、産後の目のショボショボもありませんでした。

    これから出産を控えている妊婦さんたちが「産後、こんなこともあるのか」と事前に知ってくれているだけで、すこしでも気持ちが楽になってくれれば幸いです。

     

     

  • ドイツで出産:一番大事な助産師探し

    ドイツで出産:一番大事な助産師探し

    ドイツのHebamme制度

    ドイツでの出産で一番といってもいいくらい大事なこと、それは産後に自宅まで訪問してくれるHebamme(助産師)を見つけることです。

    地域によっては出産場所を見つけるのも大変ですが、それでもベルリンでは飛び込みで出産できる場所もあるので、

    まずは産後の訪問をしてくれるHebammeを探すことが一番重要です。

    Hebammeたちの予定は次から次へと埋まっていくので、妊娠初期以降に見つけることは非常に難しいのです。

     

    産後の自宅訪問:Wochenbett-Betreuung

    その中でも今回は産後に自宅に来てくれるHebammeについてまとめてみました。

    ドイツは出産後、問題なければすぐにでも自宅に帰れます。帝王切開した場合でも一週間未満で退院です。

    助産院だと産後なんと4~5時間で退院です。

    そして退院後、家に訪問して赤ちゃんやお母さんの状態をチェックしてくれるのが、Hebammeです。

    この訪問をWochenbett-Betreuung(産褥期ケアー)といいます。

    問題があったら病院なり小児科なり、必要な治療を受けに行くように言われます。

     

    子宮や傷の治り具合のチェック、母乳育児・沐浴指導、赤ちゃんの発達など、

    実際に赤ちゃんのお世話をしていくうえで、困ったことや疑問点も解決してくれます。

     

    そもそもHebammeって何するの?

    Hebammeはドイツ語で助産師という意味です。

    ドイツでは出産の際は原則Hebammeが立ち会わなければならないと法律で決まっています。

    医者ではなくHebammeだけが赤ちゃんを取り上げることができるのです。(※緊急時以外)

    なのでドイツで出産する際にはどこで産もうが、Hebammeにはお世話になることになります。

     

    Hebammeの仕事は出産の立ち会い以外にもたくさんあります。

    出産前だと産前クラスの開催、産前の自宅訪問など。

    そして産後には、自宅訪問、授乳などの指導、母親の骨盤や子宮をもとに戻すための体操指導教室、ベビーマッサージ、針、抱っこ指導、離乳食教室など、Hebameの提供するサービスは多岐にわたります。(一部保険適用外)

    自分の希望するHebammeに一緒に病院までついてきてもらい赤ちゃんを取り上げてもらったり、自宅出産をお願いすることも可能です。(Beleghebamme制度といい、保険適用外)

     

    産後訪問にかかる費用は?

    こんなにしてもらったら結構掛かるんじゃないの?と思いますよね。

    それがこのWochenbett-Betreuungはすべて健康保険が適用されます。

    産前の訪問健診から、産後10日までは一日2回まで、その後の8週では計16回までの訪問がカバーされます。(医者の判断で追加されることもあり)

    Hebammeと相談しながら次の訪問の日程を決めていきます。不安なことがあれば追加で来てもらうことも可能です。

    実際に生まれたばかりの新生児と家に帰ると、準備してきたり勉強したつもりでも

    「本当にこれでいいのかな?」「こんな時はどうすればいいの」と次から次へと新たな疑問が湧き出てきます。

    それらを解決して不安を払拭してくれるのがWochenbett-Betreuung に来てくれる Hebammeです。

    こんないい制度、せっかくドイツで健康保険を納めているのだから利用しない手はないですよね。

     

    Hebammeの見つけ方

    では、実際にHebammeはどうやって探すのでしょうか。

    助産師リストからコンタクトをとる、出産する病院や助産院、または知り合いからの紹介、などです。

    助産師が開催している様々な教室に直接行ってみるのもいいかもしれないですね。

    私は一人目の時は、住んでいる地区の助産師のリストの上か順番に電話をかけていきましたが、

    多忙なHebammeたちなので、やっとつながっても留守電の自動応答メッセージで

    「○月まで予約がいっぱいなので、それ以降の出産予定日の方のみ訪問可能です」と断られ続け、心が折れかけました。

    そもそもHebamme探しを始めたのが妊娠6か月頃と遅かったから仕方ないのですが、

    60人くらいに電話をかけてやっと一人見つかった時は嬉しくて泣きました。

    二人目の妊娠が分かった時はすぐに同じHebammeに連絡をして予約を取りつけました。

     

    参考までにHebammeを見つけるサイトは以下のようなものがあります。

    英語やドイツ語以外の言語を話せるHebammeもいます。

    https://www.hebammensuche.de/

    https://www.ammely.de/

     

    産後の訪問ってどういう感じなの?

    産前に何度か来てもらい、顔合わせ&情報共有等を行っておきます。

    Hebammeは産婦人科医の代わりに妊婦健診もできるので、

    このタイミングで同時にお願いすることも可能です。

    そして出産後、退院が決まったらHebammeにまた連絡をとると、

    退院した次の日、もしくは必要に応じて、退院の日から来てもらうことも可能です。

    Hebammeへのおもてなしは必要?

    結論から言うと、不要!です。

    家が散らかってようが、赤ちゃんが過ごす以外の部屋にホコリがたまっていようがそれは問題なし!

    私は出産後の最初の訪問の際、着替えてソファーでお迎えしたら怒られました。

    そして「絶対に私(助産師)来るからって掃除なんてするんじゃないわよ」と釘を刺されました。

    それからは部屋着のまま、ベットでお迎えしていました。

    産後の腰痛対策のストレッチを教えてもらったり、子宮の回復具合を確認したりするので、

    ベットはむしろ好都合です。

    (服の上からお腹を触るだけでどこまで子宮がしぼんだかわかるんだから助産師さんすごいですよね~)

    飲み物は毎回断られましたがめげずに勧めていました。夫がいる時は持ってきてもらって一緒にお茶していました。

    最初は散らかった家に、部屋着で寝室にいるところに来てもらうことに抵抗がありましたが、ものは慣れようです。

    二人目の出産後はヨレヨレの靴下を履いてても気にならないくらいメンタルが強くなりました。

     

     

    最後に。。。

    ドイツで妊娠したらすぐにHebamme探しを開始することをおすすめします。

    そうすればそれだけ選択肢も広がります。

    夫と二人だけで産後の期間を過ごすことを決めた私にとって、訪問に来てくれたHebammeは医療従事者であると同時に

    育児のアドバイスをくれる母の様な存在であり、くだらない話で笑い会える姉妹、そして産後の情緒不安定も理解してもらえ様々な悩みを相談できる親友の様な、そんな存在でした。

    妊娠から産後までずっとサポートしてもらえるドイツのHebamme制度、本当におすすめです。