【保存版】ドイツで子どもが急病・ケガ!

こんなときは救急車?

海外で子育てをしていると、特に不安なのが子どもの急病やケガ。

突然の高熱、思いがけない事故、夜中に始まる強い痛み……。

日本にいたら迷わず病院に行けるような場面でも、ドイツでは「どこに連絡すればいいの?」「救急車を呼んでもいいの?」「ドイツ語でうまく説明できるかな?」と戸惑うこともありますよね。

ただでさえ子どもの様子が心配なのに、慣れない国で、慣れない言葉で対応しなければならない。

そんな時のために、ドイツで子どもが急病やケガをした際の連絡先と、知っておくと安心なことを、息子たちの付き添いでこれまで救急車は2回同乗し、時間外診療と救急外来にも自力で行った経験から感じたことなどをまとめました。

1. ドイツで子どもが急病・ケガ!まずは緊急性を確認

子どもに何かあった時、まず考えたいのは「命に関わる緊急事態かどうか」。

ドイツでは、状況に応じて連絡する番号が異なります。

命に関わる緊急事態は「112」

112は、救急車や消防を呼ぶための緊急通報番号です。

ドイツ国内で利用でき、EU加盟国でも共通の緊急通報番号として使われています。

例えば、

     

      • 意識がない、反応がない

      • 呼吸をしていない、呼吸が非常に苦しそう

      • 大量に出血している

      • 重い事故に遭った

      • けいれんが長く続くなど、生命に危険がある

    このような場合には、ためらわず112に電話しましょう。

    命に関わる緊急事態では、一刻も早い対応が必要です。

    「救急車を呼ぶほどなのかな?」と迷うかもしれませんが、命に危険があると思った時は、遠慮する必要はありません。

    命に関わるほどではないけれど、翌日まで待てない時は「116117」

    116117は、Ärztlicher Bereitschaftsdienst(時間外医療サービス)の電話番号です。

    ドイツでは通常の小児科やかかりつけ医が閉まっている時間帯に、医師の診察が必要になることもありますよね。

    そんな時に利用できるのが116117です。

    例えば、

       

        • 夜間に発熱し、翌朝まで待つべきか迷う

        • 耳の痛みが強いけれど、小児科が閉まっている

        • 嘔吐や下痢が続き、医師に相談したい

        • 休日に症状が悪化して、受診が必要か判断に迷う

      このような時、116117に電話すると、症状に応じて適切な受診先や今後の対応を案内してもらえます。

      電話は24時間365日利用できます。

      ただし、意識障害や呼吸困難など命に関わる症状がある場合は迷わず112です。

      また、急に始まった激しい痛みなど、緊急の処置が必要なケースもあります。「命に関わるかどうかわからないけれど、明らかに様子がおかしい」と感じる場合は、無理に翌日まで待たないでください。

      2. 116117に電話すると何を聞かれる?

      116117に電話すると、主に次のような情報を確認されます。

      子どもの症状について

         

          • どんな症状があるか

          • いつから症状が始まったか

          • 発熱があるか

          • 意識や呼吸の状態

          • 痛みの場所や強さ

        子どもの基本情報

           

            • 名前

            • 生年月日・年齢

            • アレルギー

            • 持病や既往症

            • 服用している薬

          電話している人の情報

             

              • 名前

              • 現在いる場所・住所

              • 電話番号

              • 子どもとの関係

            質問の順番や内容は、その時の症状によって異なります。

            私が電話をかけたときには最初に電話を受けた人だけでは判断が難しかったらしく、別の医療スタッフにつないでもらいました。おそらく小児専門家かな?

            その後、状況に応じて、時間外診療所や救急外来などを案内してもらいました。

            ドイツ語が苦手だと、質問に答えられるか不安になりますよね。

            でも、全部を流暢に説明する必要はありません。

            症状、子どもの年齢、現在地など、必要な情報を一つずつ伝えることが大切です。

            もし聞き取れなかったら、

            「Können Sie bitte langsam sprechen?」
            (ゆっくり話していただけますか?)

            とお願いしても大丈夫そうな雰囲気でした。

            3. 112で救急車を呼ぶ時に伝えること

            112に電話すると、救急指令センターにつながります。

            バイエルン州では、特に最初に聞かれることが多いのが Einsatzort(救急車に来てほしい場所) です。

            自宅なら住所を、外出先なら現在地をできるだけ正確に伝えましょう。

            そのほか、次のようなことを質問されます。

               

                • どこで起きたのか

                • 誰が電話しているのか

                • 何が起きたのか

                • 何人が負傷・病気になっているのか

                • 子どもの年齢や現在の状態

              必要に応じて、意識の有無、呼吸の状態、出血や痛みなども確認されます。

              そして、とても大切なのが、指令員から指示があるまで電話を切らないこと。

              追加で質問されたり、救急隊が到着するまでの応急処置について指示されたりする場合があります。

              まずは住所と、何が起きているのかを伝えましょう。

              4. もしもの時に備えて持っていきたいもの

              子どもの急病やケガで病院へ向かう時、慌てて必要なものを集めるのは大変です。我が家の場合は救急隊が到着して処置等してくれている間に「このまま病院行くから、今のうちに荷物まとめておきな」と促され、準備することができました。この時間があるかどうかは症状や緊迫度にもよるかと思いますが、参考にしてください。

              最低限、次のものを準備できると安心です。

                 

                  • 保険証(Gesundheitskarte)

                  • U-Heft(子どもの健康診査手帳)

                  • Impfpass(予防接種手帳)

                  • 財布・現金・カード

                  • スマートフォン

                さらに余裕があれば、

                   

                    • スマートフォンの充電ケーブル

                    • モバイルバッテリー

                    • 親の洗面用具や楽な服装、サンダル

                    • 抱っこ紐やベビーカー

                  などもあると便利です。

                  特にスマートフォンは、家族への連絡、翻訳、病院までのナビ、医療情報の確認など、さまざまな場面で必要になります。

                  大抵夜間だったり思った以上に電池を消耗することもあるので、充電できる準備があると安心です。

                  また、急な入院になれば、親も長時間病院で過ごすことがあります。

                  子どもが安心して過ごせるように、年齢に応じて抱っこ紐やお気に入りのものなどを持っていけるといいですね。

                  ただし、緊急時は持ち物をそろえることより、必要な医療につながることが最優先なのはもちろんですが!

                  5. 症状の動画や写真を撮っておく

                  私が精神的に参ったのは何度もこどもの症状を伝えなければならなかったことです。説明するたびに苦しそうな子どもの顔を思い出して、涙を堪えるのに必死でした。

                  救急車を呼んだ時、救急隊が到着した時、病院で診察を受ける時など、同じ症状について繰り返し説明する場面があります。さらには痙攣したのは何分か?その時の顔の引き攣り方は左右対称だったかなど事細かに聞かれました。痙攣をしている時間を何度も測ろうとしましたが、時計を見ても動揺していたために、時間はまったく読めませんでした。

                  しかも、それをドイツ語で説明するとなると、さらに負担が大きくなりますよね。

                  そんな時に役立ったのが、症状の動画でした。

                  写真でもいいと思います。

                  例えば、

                     

                      • けいれんや咳の様子

                      • 痛がり方や歩き方

                      • 発疹や腫れ

                      • ケガの原因となったもの

                    などを記録しておくと、医師に状況を伝えやすくなることがあります。

                    特に症状が一時的にしか現れない場合には、診察時にはすでに症状が落ち着いていることも。

                    動画や写真があれば、言葉だけでは説明しにくい様子も伝えられます。

                    ただし、撮影のために応急処置や救急通報を遅らせないことが大切です。

                    子どもの安全を確保し、必要な対応を優先したうえで、可能な範囲で記録しましょう。

                    6. 元気な時に救急外来の場所を確認しておく

                    救急外来を自力で受診することになった時、初めて行く病院だと戸惑うこともあります。

                    夜間は入口が通常と違っていたり、駐車場の場所がわかりにくかったりすることも。

                    私自身、痛がる息子を自力で救急外来に連れて行った時も、ナビで病院までたどり着けたとしても、そこからどこへ向かえばいいかわからず、しばらくうろうろしてしまいました。

                    幸い、過去に救急車で搬入された時の記憶を頼りに駐車場を見つけ、さらには入院患者らしき方々がいたことで入り口を教えていただき救われました。

                    夜間は周囲が暗く、いつも以上にわかりにくいこともあります。

                    だからこそ、子どもが元気なうちに、最寄りの救急外来について一度確認しておくのがおすすめです。

                    確認しておきたいのは、

                       

                        • 救急受付の場所

                        • 夜間の入口

                        • 駐車場の位置

                        • ベビーカーでの移動のしやすさ

                      など。

                      いざという時に迷わないよう、一度実際に訪れてみると安心感が違います。

                      もちろん、すべての症状で同じ病院が受診先になるとは限りません。必要に応じて116117などで受診先を確認しましょう。

                      7. 住所や子どもの基本情報をメモしておく

                      緊急時は、普段なら簡単に言えることも、なかなか思い出せなくなるものです。

                      住所や子どもの生年月日、電話番号なども、焦るとすぐに出てこないことがあります。

                      ましてや慣れない言語で説明しなければならないとなると、なおさらです。

                      そこでおすすめなのが、必要な情報をあらかじめメモしておくこと。

                      例えば、

                         

                          • 自宅の住所・郵便番号

                          • 子どもの名前・生年月日

                          • 保険情報

                          • アレルギー・持病・服用中の薬

                          • 親の電話番号

                          • 緊急連絡先

                        など。

                        スマートフォンのメモに保存しておいたり、すぐに取り出せる場所に書いておいたりすると便利です。

                        最悪、焦ってドイツ語が出てこなくても、必要な情報をそのまま読み上げることができます。

                        私はドイツ語では不自由ないし、自宅の住所だって夢でだって言える自信があります。だけど実際に我が子が痛がっているのを目の当たりにした瞬間、その住所が完全に吹き飛んでしまっていました。

                        電話しながら、文字として書き出してみたら思い出せたので伝えられたのですが、通常ではありえない極限状態にいたんだなと今では思っています。

                        最後に

                        まずは、誰もこの投稿を必要とする日が来ないことを願っています。

                        でも、もしもの時には、この投稿が少しでもあなたの助けになったら嬉しいな。

                        慣れない国で、慣れない言葉で、子どもの緊急事態に向き合うのは、想像以上に不安なことだと思っています。

                        だから何よりも覚えておいてほしいのは、

                        「命に関わるときは、迷わず112!」

                        言葉ができなくても、どうか助けを求めることを、ためらわないでね。


                        お子さんのねんねや海外子育てのお悩み、まずはお話ししてみませんか?

                        海外での子育ては、身近に頼れる人が少なかったり、日本とは違う環境に戸惑ったりすることもありますよね。

                        お子さんのねんねについてのお悩み、解決しませんか?

                        ご家庭とお子さんの状況に合わせたサポートをご提案しています。

                        無料ねんね相談(30分)で現状をヒアリングし、最適なサポート内容をご提案いたします。

                        あなたとご家族に合った方法を一緒に考えていきましょう。

                        大丈夫!あなたはぜったいひとりじゃないよ!

                        Instagram:meinbaby_annke


                        参考情報:ドイツの医療相談サービス116117(116117.de)、バイエルン州の緊急通報案内(notruf112.bayern.de)。本記事は2026年10月15日時点の情報をもとに作成しています。緊急時には救急指令員や医療機関の指示に従ってください。

                        コメントする

                        メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

                        上部へスクロール