アイスランド55km ハイキング  1日目

トレイル1日目: LandmannalaugarからHrafntinnusker(約12 km)

溶岩を抜けて、雪の中のキャンプ地を目指す

起床後、他のキャンパーの迷惑にならないように子どもたちをテントエリアから誰でも使える小屋の様な大型テントに一旦移動させました。

その間に、大人でテントの解体や荷造り。

朝ごはんは持参したインスタントのお味噌汁と前日バスで寄ったサービスエリアで購入したパン。子どもたちは楽しみのあまりあまり食べてくれなかったにも関わらず、道中食べさせればいいやと思ったので、そのまま出発。後ほど記述しますが、これが旅の後悔ポイントその1です。

朝5時半にサイトを出発。最初はひたすら川沿いを進んでいき、急に溶岩のゴツゴツした岩を登っていきます。溶岩エリアを抜けると標高もだいぶ高くなっており、川沿いの道や抜けてきたゴツゴツ溶岩を一面見渡せるエリアまで進んできています。

途中で温泉が湧き出ている山を超えたあたりから、雪も少しずつ増え始めました。

雪道の試練

雪の上を進んでいく準備はしてきていたので、こどもたちも念願の雪上にテンション急上昇。

順調に進んでいきます。が途中から風が強くなり、雲行きが怪しくなってきました。ずっと登り道だったのでリュックを担いでいる我々はそこまで寒さは感じていなかったのですが、何も担いでいなかった次男に上着を着せるのが少し遅くなってしまいました。これが私のこの度の後悔ポイント2。冷たい風がみるみる次男のエネルギーを奪っていきました。

間欠泉と更なる試練「吹雪」

その後、間欠泉が湧き出る川に遭遇し、息子たちは間欠泉に雪を乗せては溶かす遊びに夢中。次男のテンションも復活!

だけど、まだ3、4キロ残っています。意を決して歩き始めてたものの、アイスランドの天気は本当に変わりやすい。急に湿った雪が前から吹きつけて始めました。しかも雪の上を歩いて行かなきゃいけなくて、登りだから一歩進んでは半歩ずり落ちる。子どもたちも頑張って歩き続けてくれてたけど、流石に大人でもきついこの状況で4歳の弟がついに根を上げました。抱っこしてあげたいけど、リュック背負ってるからなんとか歩いてもらわないといけなくて、10歩進んでは「あなたは頑張ってる。あと少し」と抱きしめ励まし続けました。だけど、ラスト1、2キロあたりで「もう足が動かない」とついに泣き始めました。ちょこちょこ休憩していたけど、吹雪の中で休憩すること自体しんどくて、でも何か食べさせないと思いお菓子を与えるもいらないと。いつもならなくなるまで食べ続けている子。このまま寝そうになってしまったので、流石に不安になり、夫がリュック担いだまま、20Kg近いの次男を肩車して雪山登山を続けました。この間、長男は弱音一つ吐かずになんなら弟を励まし続けてくれました。

キャンプサイト到着

頂上を超えて、やっと下りに差し掛かりころ、本日のキャンプサイトの目印となる小屋が見えました。なんとか小屋に辿り着き、中は寒かったけど、吹雪を凌げるだけでもありがたく、遅めのランチにオートミールを作りました。急遽小屋で宿泊できないか聞いてみたけどすでに予約満杯。そりゃ、そうだった。このルートの宿泊小屋は即埋まると有名。しかたなく当初の予定通り、テントを張ることにしました。場所取りは一番乗りだったこともあり、地面が濡れておらず、石垣に囲まれた良さげなテントエリアに夫が早めにテントを立てることに成功。

その間、次男は珍しくお昼寝。抱っこでお昼寝なんて最後にいつしたのか記憶にないくらいなので、相当疲れていたんだなんて考えながら、子供たちが本当に頑張ったことにただただ感激。小屋で休憩していた中国人カップルが子どもたちにお菓子くれた。登山での食料は貴重なので本当に感謝。ありがとう。

夜の寒さ

その後、風も雪も強くなり、テントには雪が積もりだしてきました。寒くて兄は寝袋に頭まで突っ込んで丸まって寝て、私はなんとかありったけの服を着込んで凌ぎました。多少の雪は想定してきてたけど、予報大外れの大雪に登山客みんな参ってた。これがアイスランド。夜中にトレイに行った際、吹雪で道が見えないくらいだったと思ったのに、戻る時には晴れてる不思議。夜中でも明るいから、雪の中の黄色く目立つテントが遠くからでも見えて助かった。

ここのキャンプサイトは車では来れない様な場所にあり、トイレはボットンスタイル。便座が木でできているのがちょっと可愛いかった。

外にあったトイレは比較的綺麗。

キャンプ場情報

  • キャンプ場: Hrafntinnusker
  • 設備: 宿泊小屋、退避小屋、トイレ、水
  • 費用: 5000Krn
宿泊小屋からの景色。左側の白い建物が休憩用の小屋。その隣がトイレ。さらに右側にテント設置用のエリア。

キャンプサイトには受付小屋、宿泊者用の小屋、トイレ、休憩小屋(中での宿泊は禁止)と外のトイレがありました。トイレは4日間の中で唯一のボットン式。外のトイレは便座が木でできていて、ちょっと可愛く、比較的綺麗でした。

とにかく、無事にテントに到着できて一安心の1日目!明日はどうなることやら。。。