トレイル4日目 EmstrurからThorsmork(約15 km)
氷河、渓谷、大草原、砂漠、を次々と抜けて、濁流渡り
いよいよ最終日。長かった様で短い4日目がスタートしました。この日も6時半ごろにキャンプサイトを出発。出発してすぐに最初の川渡りがありました。ここはハイキングシューズでもいけそうな水流だったんだけど、荷物の関係上この一足しか持っていかなかった夫と私は脱ぐことに。兄も脱いで履いて、という作業で思わぬタイムロス。出発して30分もたたないうちに最初のハイカーに追いつかれてしまいました。
その後はひたすら歩いて渓谷を渡り、ひたすら氷河を迂回するためにとにかく歩く。
渓谷を何度も抜けると今度は大草原。その時、設置されているポールの数字が減っていることに気付きました。ちょうど100本目。残り約10キロということは、1本100M間隔で設置されてる様で、この数字をひたすら数えていくことがモチベーションにつながりました。
全然進まない。。。
昨夜に続きとにかくスタスタ歩くだけのルートだったので、途中で何度も
休憩!
トイレ!
水!
寒い〜
暑い〜
靴に砂入った
石も入った
日焼け止め塗り直し
雨降ってきたから雨具
お菓子食べたい
鼻水
くつがなんかへん、ぼうしもへん、
といったことで数十メートルごとに止まるから全然進まない・・・。
と思っていたのに、大草原には大きめの石などがあり、子供たちがひょいひょい超えていくことで気づいたらあっという間にさらに3キロくらい進んでいました。もう、こちらも間隔が麻痺して来ているのかもしれない。それにしてもすごいぞぉKids!!
アイスランドらしからぬ景色と濁流渡り
その後、急に景色が変わって、木が出始めてきたと思ったらアイスランドでは目ずらいしい背の高い木が生い茂るエリアを抜ける。
大きな丘を越えたら、川に到着。このトレイル一番の難関、激流渡り。あまりに流れが強くて、渡れる場所を探すこと数十分。川を行ったり来たり。どこもいい場所なくて、最初に渡ろうとしていたエリアに戻って来ました。180cm超えてる夫でさえ、太ももくらいまでくる川の水。足を取られたら本当に危険なので、流石に息子たちもここはおんぶ。激しい流れに足が持っていかれる。氷河の溶けた水は近々だし、流れは強くて水は濁っているせいで川の底も見えなくて一歩一歩確かめながら踏み進めていくんだけど、もう怖すぎる。
子供達は石を川に投げ入れる遊びに大ハマり。激流すぎて、大きな岩がゴロゴロ流るる感じが楽しかったみたい。たけど、子供たち自身が落ちちゃいそうで怖かったので、あくまでも大人が支えている時のみ。
その後は木と花というアイスランドらしからぬエリアをひたすらハイキング。分岐点で宿泊したキャンプサイトで会った10人位のグループに追いつかれるもの、我々とは別のゴールに向かうらしく、すぐにまたお別れ。通りすがり、「ここまで歩いたの?」「この歳の子は初めて見たよ」などと、子どもたちはたくさんの人に褒められて上機嫌。
あと1.5キロの地点だったので、ゴールまでいよいよあと少し。子供達は「なんかアイスランドじゃないみたいだね。進もう!」とどこにそんな体力が残っていたのか、走り出す。あんなに歩いたのに、まだまだ先頭を行く体力あるなんて恐ろしい。
そしてついにゴールと思われる小屋を発見。そしてその先にブランコも発見。次の瞬間、子どもたちは一目散で遊びに消えた。
大人はベンチにへたり込み、ランチ。
道中、大事に大事に食べていた貴重な食料もこれにて解禁!残っていたお吸い物に、これまた残っていた乾燥わかめ、最後のパンカスを入れて晩餐。パンが天かすみたいになり、たぬきうどん風でなかなか美味。
その後、レイキャビックに戻るバスに乗り込み、みんな爆睡!
あっという間の4日間
始まる前はどうなることやらと思っていた55Kmの道のり。流石に吹雪は気持ち的にちょっと心折られたりもしたけど、暑さから寒さまでどんな天気も想定して準備していたので、意外となんとかなりました。後半の15Kmの道のりも長いかなとも思っていたけど、子供達にとっては岩や川など何かしらあればそれほど問題ありませんでした。一番辛かったのは、傾斜の激しい登りでも、雪道でもなく、何もない「ただただひたすら真っ直ぐ歩く道」でした。