アトピー悪化 入院することに

持病のアトピーが悪化してしまい、ついに皮膚疾患専門の病院に入院することになってしまいました。

ステロイドで抑え込むのにも限界がきてしまったので、皮膚科の先生に提案された「一度入院して肌をリセットさせ、安定させる」ことにしました。

入院までの流れ

入院までの流れは以下の通りです。

普段通っている皮膚科を受診

普段通っている皮膚科で、アトピー悪化を理由に入院を勧められました。

実際に自分でも限界を感じていたし、夜はかゆみを通り越した痛みのせいで眠れない日々が続いていたので、入院することに決めました。

実家も親戚も近くにない我が家の場合、4歳ともうすぐ2歳の二人の子供をどうするかを決めることが最重要です。

選択肢は3つ

  1. 子どもたちも一緒に入院(母子同室+託児所あり)
  2. 子どもたちは自宅に残り、夫が世話をする
  3. 一人は一緒に入院、もうひとりは夫と自宅に残る

最終的には夫が子どもたちの世話をして、私一人で入院する事にしました。

今まで子どもたちと離れたことがないのでとてもつらい決断ですが、子どもたちの環境をできるだけ変えたくありませんでした。治療方針などは入院してみないとわからないし、結局見ず知らずの院内託児所に終日預ける事を考えたら、それよりは普段どおりの生活を送ってほしいと思いました。

幸い夫の会社の理解がありすぎて、何日になるかわからない入院生活をサポートさせてもらえる様に調節してくれました。

こういうところ、ドイツの会社はすごく臨機応変で素晴らしい!そして会社にも家族にも改めて感謝!

入院日の調整

子どもたちをどうするか決めたところで、続いては入院日の調整です。

これはクリニック側と電話であっさり決まりました。母子同室の場合は電話したタイミングから3週間後、一人の場合は来週にでもどうぞ!という感じで、早くてびっくりしました。

書類の事前準備と送付

クリニック側から事前に記入してほしい書類が送られてきたので、全て記入して、事前にメールで担当者に送りました。事前アンケートや担当医者の情報等、盛りだくさんだったので先に答えることができてよかったです。

コロナテスト

入院の48時間以内に受ける必要があり、急遽かかりつけ医に相談して予約しておきました。結果は後ほどオンラインで確認できるとのこと。

 

入院当日の流れ

こどもたちとの一時的な別れは辛いけど、もう身体は限界だったのでやっと待ちに待った日が来たという感じです。

もう薬では抑え込むことができなかったので、私にとってはこの入院が最後の希望です。

入院手続き

朝9時前までに受付を済ませ、改めて入院の手続きを行います。カードキーのデポジット10ユーロを支払い、熱が無いか、血中の酸素濃度が問題ないかも確認されます。

その後、これから10日ほど滞在する部屋に荷物を置きに案内されます。途中、どこに何があるのか説明もされるのですが、記憶できず。。。なんとかなるはず!

血液検査

荷物を置いたら早速治療がスタートします。一気に4本くらいだったかな、血液を抜かれました。まだ到着して間もない頃だったので、されるがままで記憶は曖昧です。

皮膚科医の受診

皮膚科ならたくさん通ってきましたが今までで一番先生が時間をかけて診てくれたと思います。

まずは細かい問診をして、それから実際に患部をしっかり診察してくれました。治療法の説明も今までにないくらい丁寧だったので、この時点で希望が持てました。

もう本当にアトピーが悪化しすぎて、先生助けて!状態だったのでこの時泣きそうになり、テッシュをもらいました。

処方されたクリームの受け取り

その足で薬剤部に行き処方されたクリームを受け取るのですが、量が多い。何通りもの説明を受けるのでプチパニックです。

夜寝る前にのむ薬だけはなんとか理解したと思いますが、残りは後ほどクリームを肌に塗ってくれるとの事だったので、そのときにもう一度聞くことにします。

一旦ランチと休憩

受診を記録するノートの表面に貼ってあるステッカーを確認して配膳所にいる管理栄養士(と思われる)方に、「あれはOK。これはNG。」と教えてもらい、好きな料理を選部ことができました。

まだ食物アレルギーの検査結果がでていないので、血液検査の結果が出るまではとりあえずハイパーアレルゲン除去食がランチでした。

この日のメニューはチキンフリカッセと野菜、ご飯、サラダ、それからデザートです。

フリカッセとは白い煮込み料理のことで、シチューのような感じです。デザートのヨーグルトは乳製品だから選ばないように指示されていたのですがこのフリカッセはいいのなと後から思いましたがもう食べてしまったのできったいいのでしょう!

ドイツの病院食はある意味有名ですが、人が作ってくれた料理だからでしょうか、それとも温かい料理を温かい状態で、それも誰にも邪魔されずに食べられたからなのか、想像以上に美味しかったです。薄味ですが、ホッとする味でした。これから毎食楽しみになります。

その後、次の予定まで少し時間ができたので、部屋に戻り贅沢にも昼寝しました。新しい環境という事や、夜中に痒すぎて毎日眠れない日々だったので、この日は爆睡です。

栄養士との面談

午後は栄養士との面談から始まりました。まだ血液検査の結果がでていないので、問診で終わりです。

今はまだ全身赤みがすごすぎて結果が見えないとのことで、少し肌の症状が落ち着いたら改めてアレルギー検査をすることになりそうです。

2014年に一度検査をしたときは両腕真っ赤に膨れ上がり、痒くてしかたなかったので本当は受けたく無いですがこればかりは仕方ないです。

全身撮影

治療前の状態を記録するために、全身を撮影します。

フォトスタジオみたいな場所で大きいカメラを持ったカメラマンに撮影してもらい、退院前にも改めて撮影するようです。

ビフォーアフターってところでしょうか。今からアフターが楽しみです。

光治療

これから毎日光による治療が行われます。チープなゴーグルみたいな光から目を守るメガネを2ユーロで購入して、顔と全身に光を浴びます。日サロに行ったことないけど、きっとこんな感じなのかなっていうイメージです。

全身は2種類あって、立ったまま光を浴びるタイプと横になり、上下ひっくり返りながら光を浴びる2パターンを行います。

薬品風呂

この日は紫色の入浴も処方されました。15分のタイマーをセットしてとにかく浸かれとのことでした。

家にも湯船があるけど温まると痒くなるので普段はシャワー派だったので、湯船に浸かるのは次男の出産時に浸かっていた産院の湯船以来ほぼ2年ぶり。

時間がたつにつれ、お湯が少しずつ紫色からオレンジ色っぽく変化していきました。どんな効果があるのか聞きそびれたので、次回確認しておかなくちゃ。

夕飯

長い1日の終わりの夕食は、ザ・ドイツの夕飯です。パンとちょっとの野菜、パスタのサラダとハムサラダ。ま、夕食はこんなもんですよね。

クリームを塗りに行く

夕食の後はクリームを塗りにいきます。自分でやっても良いのですが、背中など自分では見えないのでここは贅沢にも塗ってもらう選択肢をチョイス。

改めてクリームの説明を受けますが、この部位にはこのクリーム、でも傷がある場合はこっち、赤みがある場合はこっち、と細かい指示を受けるので、やってもらって助かります。

慣れる頃には症状が改善してくれているといいのだけど。。。

それにしても人に塗ってもらうのは子供時代に親に塗ってもらってみたいで懐かしくなります。

明日以降の治療計画を入手する

まだ初日のタイムスケジュールしかもらっていなかったのですが、毎日夜20時に明日以降の予定表が配布されます。

それぞれの治療や症状にあったプランが作られています。

消灯

夜22時消灯です。普段24時頃寝ていたので寝れるか不安だったのですが、薬の効果かすることがないからなのか問題なく眠ることができました。

最後に

早朝に家を出発してから、あっという間の1日でした。

スキマ時間に子どもたちの写真の整理などを行うつもりでしたが、意外とスキマ時間がなく一日が過ぎていった感じです。

何時にここ!次はここ!という計画にそって建物ごとに移動するので、大学時代を思い出し懐かしくなりました。

そしてルームメイトもいい方で気が合いそうです。スタッフの方がたも本当に親切で環境は最高です。

子どもたちに会えないのが辛いですが、また笑顔で抱きしめることができる様にここにいるからには精一杯治療に専念したいと思っています。